保険相談を成功させるために必要な準備と心構えとは
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保険業法第3条に基づき、保険会社が新たに設立される際や、既存の保険会社が事業内容を変更する際には、内閣総理大臣(実際には金融庁長官がその権限を行使)の認可を受けなければなりません。下記のリンクから、内閣総理大臣の認可を受けた保険会社を確認する際は、金融庁ホームページの「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認ができます。
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監修者ファイナンシャルプランナー 木村秀幸
保険の見直しや新規加入を検討する際プロに相談することは有効ですが、相談前にしっかりと準備をしておくことが重要です。
どのようなリスクに備えたいのか、そしてどの保険が最適なのかを自分で考え、目的を明確にしておくことで保険相談がスムーズに進みます。また、セカンドオピニオンの利用や販売員の営業トークに惑わされないための心構えも大切です。
ここではそんな保険相談を成功させるための具体的なポイントを一緒に確認していきましょう。
保険相談のポイント
保険の相談をプロにしたいと言う方は多いはずです。
「誰に」、「何を」相談したらいいの?
相談する時に注意するべきこととは?
自分にあった良い保険を契約するためにはただ単に相談をすればいいわけではありません。
ポイントを抑えて保険の相談を行う事が重要なのです。
保険相談をする際にはどんなことに気を付けて、どんな事前準備をすればいいのか、そんな疑問にお答えします。
保険相談の流れと必要書類
相談をする前に保険相談の基本的な流れを理解して目的を明確に定めることが大切です。
二度手間にならないように必要書類も準備しておくこともお奨めします。
また、相談してから契約までの流れもある程度理解しておくと余裕を持って会話ができるのではないでしょうか。
相談前に決めておく
保険相談に行く前に決めておいた方がよいことはたくさんあります。
保険はリスクに備えるために契約するもので、どんなリスクに備えたいかを事前に検討しておかないと販売員も上手く相談にのることができません。
相談前に決めておいたことをある程度把握することで、保険のプロからも適切なアドバイスをもらうことができます。
保険相談のセールスに騙されない
保険販売員は保険のプロです。相手のペースに飲みこまれて不必要な契約をしてしまわないように心がけることも大切。
保険の販売員は保険を販売することを仕事にしています。しっかりと心構えをしておかないとすぐに相手のペースに飲みこまれてしまいます。
手数料稼ぎのために営業トークに騙されないようにしましょう。
即決を避け、冷静に判断
生命保険はマイホームに次ぐ、人生に2番目に大きい買い物と言われています。
毎月の支払保険料は大きな金額ではなかったとしても支払い総額は1,000万円を超えるケースもあります。
また、生命保険はとても複雑な商品です。
すぐに理解することは難しいので保険の契約をする際はその場での即決を避け、冷静に判断することで、不必要な保険契約をさけることができます。
一旦持ち帰っての家族との相談も有効な手段となりますよ。
セカンドオピニオンの検討
保険の契約をする際に頼りになるのはセカンドオピニオンの存在。
セカンドオピニオンは元々医療の世界で使われていた言葉ですが、金融商品を検討する際にも役に立つ考え方です。
大きな契約をする時に、冷静な判断をしてくれる第三者がいると心強いものです。
特に、その分野に精通しているプロがいればなおさらです。
保険商品やライフプランに詳しいセカンドオピニオンの存在は保険契約において重要な存在となります。
保険代理業界の裏側
保険代理店ってどんなことをしているの?
乗合代理店は本当に顧客にとって最適な保険商品を販売しているの?
保険業界は他業種で働く人からみると何かとわかりづらく、様々な疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
顧客にはなかなかわからない、保険代理業界の仕組みを知ることで保険代理店と上手に付き合うことができます。
保険代理店の役割と種類
保険代理店は保険の販売だけでなく、様々な役割を担っています。
代理店の役割を理解することで、保険契約をどのような所でするべきなのか、考え方も変わるかもしれません。
また、保険代理店の種類も様々です。どのような種類の保険代理店があるかを理解しておくことで、自分にあった代理店を探すことにも役立ちます。
「中立・公平」の考え方
保険代理店の「中立・公平」とは何を指しているのでしょうか。保険ショップと言われる乗合代理店が増えることで、中立・公平に保険商品を販売すると謳う代理店が急増しました。
しかし、保険代理店はあくまで保険会社から販売委託を受け、保険商品を販売し、利益をあげることを目的としています。
顧客が誤認しないように中立・公平という文言は実質的に広告等では使用できなくなっています。
保険代理店も社会的要請の高まりにより高い倫理感が求められているのです。
保険募集の規定やガイドライン
保険会社や代理店は募集に関して様々な自主規制を設けています。
自主規制の内容は広告の表示や販売員の教育体制、個人情報保護の体制整備など多岐にわたります。
大きな信用が無ければ、顧客は高額な保険を契約する事はありません。
また、形の無い商品だからこそ保険商品の販売には信頼と丁寧な説明が必要なのです。
保険会社や代理店では様々な自主自制を設ける事で、顧客からの信頼を勝ち取り、保険会社を運営しています。
保険募集に関する規制の定めほけんの窓口事件
ほけんの窓口はかつて創業社長の脱税により辞任するという大きな事件がありました。
様々な保険会社の販売をする乗合代理店のパイオニアとして急成長を遂げたほけんの窓口。
徹底した利益主義が招いたほけんの窓口の闇にせまります。
保険相談前に知識を備える
満足の行く生命保険に加入するには、まず事前に書類や相談項目の整理をすることはもちろん、どのような目的で保険ショップが相談を行っているのかなど業界の裏事情を知っておくことが大切です。
保険相談員は知識も豊富で信頼できる相談相手であることは間違いありませんが、一方で保険契約を取ることで生計を立てていることもまた事実です。
保険相談窓口への相談で、自身にとってベストな保険を選べ、その結果として代理店側へ報酬が入るのであればまさにWIN-WINの関係ではないでしょうか。
良好な関係で保険相談を行うためにも、一定の知識を備えたうえで、慌てず冷静に判断を下しましょう。