保険料の支払い方法を選ぶ際に押さえておきたいポイント

保険料の支払期間・方法を考える
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監修者
ファイナンシャルプランナー 木村秀幸

保険料の支払い方法にはいくつかの選択肢があり、ライフプランに合わせた適切な選び方が重要です。支払うタイミングや期間によって、後々の負担が変わることもあります。
ここでは、支払い方法ごとの特徴や、選ぶ際に注意すべきポイントを詳しく解説していきます。自分に合った方法を見つけて、安心して保険を活用できるようにしましょう。

保険料の支払方法

様々な保険料支払い方法

生命保険・医療保険の保険料には様々な支払い方法があり、支払い方法によって総支払額が変わってきます。
結局どんな支払い方法が得なのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットを整理します。
まずは、主要な保険料支払い方法と概要を把握しておきましょう。

年単位での払い込み

契約後に年単位で払い込む方法で、契約後3・5・10・20・30年と期間を決めて払い込む形式です。
払い込み期間が明確で資金計画を立てやすいのが特徴です。

年齢で決める払い込み

何歳までに払い込むと払込完了年齢を設定して分割支払いする方法です。
この支払い方法の場合は退職を迎える年齢や子供の教育費が本格化する年齢の前に払い込みを終えておき負担が多い時期に保険料の支払いが増えないように契約するのが一般的です。
自分の年齢に合わせて払い込み期間を決められるので、ライフプランが立てやすいのが特徴ですね。

年単位での更新

定期の保険等の場合、年単位で更新していく契約もあります。
このような契約の場合は支払いも1年払いなど、短期で支払って更新していく形になります。
短期で支払っていくため、割安の保険料で契約ができ見直しをしやすい面が特徴です。

終身で払い込み

終身医療保険では終身に渡って支払いを続けるものもあります。この場合は一生涯続く保障に対し、亡くなるまで保険料を支払い続ける必要があります。
長期間かけて払い込みをしていくため、毎月の保険料が安くなります。
一方で長生きした場合は保険料の支払い総額が保険金を上回る可能性もあります。

一括払い

保険料を契約時に一括払いすることも可能です。一括払いすることで、今後保険料を支払うことなく一生涯保障を受ける事ができます。

保険料の払込期間は短いほど有利に?

保険料の払込期間は短い方が有利なのでしょうか、それとも長い方が有利なのでしょうか。
一般的な生命保険では保障額が一定の場合、保険料の払込期間が短いほど毎月の支払額が多くなります。
要は短期間で多く払うか、長い期間をかけて少しずつ払うかという違いです。
払込金額と払込期間の関係を図で示すと以下の通りです。

保険料の払込期間

一概にどちらがお得ということは言えませんが、ライフプランにあわせて、余裕のある時に支払いをするよう設定したほうが良いでしょう。

例えば、お子様が小さくてまだそこまで教育資金がかかってない方は払い込み期間を短くして、本格的に教育資金がかかるまえに保険料を払い込みしておくのが良いでしょう。
一方、毎月の生活にあまり余裕がない方は払込期間を長くして、今の負担を軽くしておくことをお奨めします。

貯金があり余裕がある場合には一括払いも検討してみると良いでしょう。
現在は超低金利の時代ですので、銀行に預金をしていてもほとんど増えません。
余裕があるのであれば、増えない定期預金をするよりも保険料を一括払いしておけば今後保険料を支払うことなく保障を受け続けることができますので、安心して生活をすることができます。

払い込み期間を決める際の注意点

損をする場合とは?自分の生活を圧迫しない

払い込み期間を決定する際にはどのようなことに注意して契約をすれば良いのでしょうか。
注意するべきポイントを整理しました。

終身払いは長生きすればするほど損する

終身払いは毎月の保険料が安く契約できるため、一見お得なように見えます。
しかし、現在は人生100年時代と言われる超長寿社会です。
終身払いの保険は基本的に長生きすればするほど保険料支払い総額が増えていき金銭的には損が増えていきます。
生命保険で重要なのは平均余命と言う考え方です。平均余命は現在のその年の人が何歳まで生きられるかを示したもので、平均寿命よりも長くなります。

終身払いを選択する場合は、ご自身の年齢での平均余命を事前に確認してみると良いでしょう。
多くの保険商品が平均余命まで生きた場合、保険料の支払い総額がかなり高くなってしまうはずです。

参考 構成労働省HP 平均余命について

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life17/dl/life17-02.pdf

リタイアまでに払込みを完了

保険料の支払いは余裕があるうちに済ませておくのが鉄則です。
最低でもリタイアするまでには保険料の払込は完了しておきたいですね。リタイア後は年金収入が中心となり、生活が苦しくなるのが一般的です。

総務省の統計によると年金収入を中心として生活している高齢者無職世帯は平均毎月約5万円の赤字となっています。
毎月の収支が苦しくなるリタイア後には保険料の負担が無いように契約することをお奨めします。

参考 総務省HP 高齢者無職世帯の収支

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy02.pdf

余裕のある範囲で契約する

保険料は短期で払い込んだ方が払込保険料の総額は低く抑えることができます。
そのため、なるべく早い期間で払込を済ませようという方も多いでしょう。

しかし無理は禁物。保険料の支払い負担が大きすぎて毎月の生活が苦しくなるようなことはしない方が良いでしょう。
保険料を2ヶ月滞納すると保険が失効してしまいます。失効してしまっては元も子もありませんので、余裕のある契約を行うようにしてください。

生命保険による節税効果を考える
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