積立型と掛け捨て型保険の違いと選び方を徹底解説
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保険業法第3条に基づき、保険会社が新たに設立される際や、既存の保険会社が事業内容を変更する際には、内閣総理大臣(実際には金融庁長官がその権限を行使)の認可を受けなければなりません。下記のリンクから、内閣総理大臣の認可を受けた保険会社を確認する際は、金融庁ホームページの「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認ができます。
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監修者ファイナンシャルプランナー 木村秀幸
保険選びで悩んでいる方に向けて、積立型保険と掛け捨て型保険の違いや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくまとめました。
「どちらが自分に合っているのか」と不安に感じている方や、保険の基本をもっと知りたい方に役立つ内容です。
保険は長期にわたる大切な選択ですので、あなたにぴったりの保険を見つけるための参考として、ぜひチェックしてみてください。
積立保険と掛け捨て保険を比較
保険加入を検討する際、必ず「積立型保険」と「掛け捨て型保険」どちらにするかの選択を迫られます。
積立型と掛け捨て型のメリット・デメリット、それぞれどのような人に向いているのかを解説します。
両者を比べる前にまずはそれぞれの特徴を抑えておきましょう。
積立型保険とは
積立型保険とは貯蓄性のある保険です。
一定額を年払いや月払いで積み立てていき、満期時に一時金または年金で受け取ることができます。
貯蓄性がありながら万が一の保証もある点が積み立て保険の特徴です。
払込期間中に被保険者に万が一の事態があった場合でも死亡一時金や保険料の払い込みが免除されて満期時に満額受け取れるタイプもあります。
積立型の保険は「貯蓄」を主な目的としていますが、現在の日本は超低金利ですので、円で積み立てをしても払い込んだお金はほとんど増えることはありません。
そのため、外貨建ての保険や株や債券で運用している保険商品もあります。
保険会社や保険の相談窓口に積立型の保険契約を相談すると必ず外貨建てや投資性のある商品を勧められます。
現在の金利では円で積み立てる保険では利ざやがとれないので保険会社にもほとんど儲けがありません。
ただし、外貨建てや投資性のある商品も為替リスクや元本保証の問題があり万能とは言えません。
積立型保険は単純に「貯蓄」を目的とするなら推奨できますが、投資目的であれば保険以外の選択肢を視野に入れた方が良いでしょう。
掛け捨て型保険
掛け捨て型の保険は積み立て型のような貯蓄性は無く、死亡や怪我の保障(補償)を重視する保険です。
様々なリスクをカバーしている商品もありますので、複数の掛け捨て型保険に加入する際は保障(補償)内容が重複しないようにしましょう。
特に怪我に関しては、自動車保険の特約と重複していないかチェックしておきましょう。
メリット・デメリット
積立型・掛け捨て型の特徴に続き、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
積立型保険
メリット
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保険機能を備えながら貯蓄ができる
保険機能を持ちながら貯蓄にもつながる点が積み立て型保険の最大のメリットです。
貯蓄が苦手な方でも月払いまたは年払いで一定額が引き落とされるため貯蓄することができます。 -
契約者貸付制度を利用できる
急な入り用があった場合は契約者貸付制度で保険会社からお金を借りることができます。
ただし、借りたお金は保険会社に金利を支払う必要があります。
デメリット
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払込期間中に解約すると元本割れする
積み立て型の保険は払込期間中に解約をすると元本割れするものがほとんどです。
保険を支払うために生活が困窮するのは本末転倒ですので、積み立て型の保険に入る際は余裕を持って支払える金額設定にしましょう。 -
円で積み立てた場合、ほとんど増えない
超低金利の日本では円で積み立て型保険を契約したとしてもほとんど増えることはありません。
外貨建てであれば少し金利は高くなりますが、為替リスクがあり元本が割れる可能性もありますので注意が必要です。
掛け捨て型保険
メリット
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保険料が割安
貯蓄性が無い分、積立型の保険よりも安価な保険料で保証(補償)内容が充実しています。
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見直しがしやすい
積立型保険のように長期で契約が縛られることがないため、機動的に見直しをすることができます。
保険も日々進化していますので、時代や年齢に合わせて新しい保険に入ることができることもメリットとなります。
デメリット
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解約返戻金が無い
掛け捨て保険の最大のデメリットは解約返戻金が無い事です。
貯蓄型の保険は解約時に解約返戻金や満期金を受け取ることができますが、掛け捨て型の保険はそれがありません。
保険金がおりるような事がなければ、支払った保険料は結果的に無駄であったということになってしまいます。 -
保障期間が限られている
掛け捨て型保険の多くは保障期間が限られています。
そのため、保障期間を過ぎてしまうと保障が無くなってしまいます。
極端な例では保障期間を一日でも過ぎてしまえば保険金を受け取ることができません。
常に契約終了時期を頭に入れながら保障が途切れないよう更新または見直し加入を続ける必要があります。
自分はどちらに入るべき?
では具体的に積立型と掛け捨て型の保険にはどのような方が入れば良いのでしょうか。ここまでの説明を踏まえて検討してみましょう。
積立型が適した方
積立型に入るべき方は目的があって貯蓄をしている人です。
目的はそれぞれですが「老後資金」「教育資金」が一般的です。
特に高齢化が進み、退職後から亡くなるまでの期間が長くなっています。
総務省の統計によると高齢者世帯の平均収入は約20万円/月ですが、平均支出は約26万円/月。
つまり支出が収入を上回り毎月赤字となっているため、現役時代に老後資金を貯めておく必要があります。
老後資金を貯めるためには長い期間をかけて少しずつ貯蓄する積立型保険は有力な選択肢となり、昨今話題の「老後2,000万円不足問題」を根本的に解決する一手とも言えます。
掛け捨て型が適した方
掛け捨て型に入るべき人は現在の支出を抑えて保障額を大きくしたい方です。
具体的には家族を養っている大黒柱的な存在の方ですね。
掛け捨て型の最大のメリットは保険料が割安で大きな保障を受けられる点です。
積立型の保険では保障金額が足りないという方は掛け捨て型の保険を契約すると良いでしょう。
積立型と掛け捨て型の組み合わせ
でもやはりどちらか選べない…
そんな方は「積立型」と「掛け捨て型」を組み合わせて加入する手段もあります。
積立型を契約する最大の理由である老後の備えが必要無い方はほとんどいませんし、家族を養っている方なら子供の学費や残される家族の生活を考えると大きな保障額が必要でしょう。
そのような方は必ずしもどちらかに決める必要はなく、両方契約することをお奨めします。
保険料支払いに無理のない範囲で契約し、バランス良く保障を受けられるよう設定するのです。
一つの保険に加入するだけなら保険専門の相談窓口を利用せずとも個々で比較検討できるかもしれません。
しかし、積立型・掛け捨て型を組み合わせる複雑な契約では「別々の保険会社で加入したほうが良いのか?」「月の支払い額はどのくらいになるのか?」など多角的な視点で検討が必要になります。
このようなケースでは、プロの助言を聞いてみると良いでしょう。
当サイトでも保険相談窓口サービスの比較・紹介を行っているので、参考いただけたらと思います。