ファイナンシャルプランナーに相談する際の基本と気をつける点
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保険業法第3条に基づき、保険会社が新たに設立される際や、既存の保険会社が事業内容を変更する際には、内閣総理大臣(実際には金融庁長官がその権限を行使)の認可を受けなければなりません。下記のリンクから、内閣総理大臣の認可を受けた保険会社を確認する際は、金融庁ホームページの「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認ができます。
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監修者ファイナンシャルプランナー 木村秀幸
将来の保障や必要なお金を見極めるのは容易ではありません。そこで、専門知識を持つファイナンシャルプランナーに相談することで、ライフプランに合わせた適切なアドバイスを受けることが可能です。
しかし、公正な立場で相談に応じているかどうか、見極めることも重要です。ここでは、相談時に押さえておきたいポイントや注意すべき点について詳しく説明します。
ファイナンシャルプランナーの役割と注意点
生命保険を契約する時は今後自分にどんなライフイベントが起こるか予想をしておかなければいけません。
しかし、人生は一回キリ。経験したことのない未来を想定しどれくらいお金が必要なのか、生命保険で必要な保障額がどれくらいなのかを想像するのは難しいものです。
人生設計のプロであるファイナンシャルプランナーであれば、これから起こること、必要なお金、必要な保障額等のアドバイスをすることができます。
ファイナンシャルプランナーの役割や相談する際の注意点を紹介します。
ファイナンシャルプランナーの資格
ファイナンシャルプランナーには資格があります。
試験の出題範囲は以下の通りです。
FP試験の主な出題範囲
- ①ライフプランニングと資金計画
- ②金融資産運用
- ③タックスプランニング
- ④リスク管理
- ⑤不動産
- ⑥相続・事業承継
生命保険の相談に応じるには運用・税金・資産承継等、様々な分野の知識が必要です。
生命保険は④リスク管理がメインの知識となりますが、⑤不動産以外は全て生命保険の契約を検討するにあたって必要な知識と言えます。
FPには国家資格としての「FP技能士(1級~3級)」と民間資格である「CFP・AFP」があります。
知識レベルとしてはFP1級=CFP、FP2級=AFPと考えれば良いでしょう。
FP1級(CFP)とFP2級(AFP)ではどれくらい知識レベルに差があるのでしょうか。
実は個人の資産に関する出題範囲はほぼ同じです。大きく違いがあるのは法人税の計算等の実践的な試験の有無です。
一般的な保険の質問やライフプランに関する相談であれば2級FP技能士(AFP)でも十分に対応が可能です。
ファイナンシャルプランナーの社会的役割
ファイナンシャルプランナーの役割は顧客にライフプランの資金計画を踏まえ契約するべき保険や投資信託等、金融商品の相談・アドバイスをすることです。
日本FP協会のサイトには「ファイナンシャル・プランニングとは夢や目標に対して総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法である」と書かれています。
夢の実現や豊かな生活をするためにはお金が必要ですが、全ての人がお金に詳しいわけではありません。
お金に関して総合的なアドバイスをくれるのがファイナンシャルプランナーだと考えれば良いでしょう。
また、様々な分野の専門家と連携をとるのもファイナンシャルプランナーの重要な役割です。
一人が全ての分野に精通することは不可能です。お金に関して最適なアドバイスをするためには税務・法務等の専門知識を持つ税理士や弁護士と連携をとる必要があります。
時には専門家と連携を取り、相談者に最適なアドバイスをするのがファイナンシャルプランナーの重要な役割です。
相談時に心がけること
次にファイナンシャルプランナーに相談する際に心がけておくべきこと、注意点をご紹介します。
商品の販売を目的としている場合も
ファイナンシャルプランナーは本来独立・公正な立場で、顧客の相談に応じる必要があります。
しかし、特定の商品を販売することによるバックマージンを目的に誘導を行うことがあります。
本来必要ない高額保険を進める等、自分の利益を最優先でアドバイスをするファイナンシャルプランナーもなかにはいますので気をつけましょう。
知識が欠けている、時代錯誤のFPも
ファイナンシャルプランナーには試験があり、合格しなければ名乗ることができません。
しかし、ファイナンシャルプランナーの中には継続して勉強していない方も残念ながら存在します。
民間資格であるCFP・AFPには継続教育制度がありますが、国家資格FP技能士(1級~3級)は一度資格をとるとその後更新の試験等はありません。
税務や法務等、FPに関連する分野は毎年改正がありますので知識を更新していく必要があります。
それを怠っているFPは適切なアドバイスができませんので、知識不足のファイナンシャルプランナーには注意しましょう。